トリプルネガティブ乳がんの症状は?更年期以外に若年も注意!

乳がんは、女性の12人に一人

かかるといわれています。

乳がん患者さんの年令は、

40歳代から50歳代の患者さんが最も

多く平均年齢は57.4歳といわれていて

更年期の時期の年代に多い病気です。



しかし、先日小林麻央さんが

進行性の乳がんの闘病をされているとの

報道がありました。

小林麻央さんは、33歳です。

35歳未満で発症する乳がんを若年性乳がんと

呼びますが、最近では若年層でも乳がんの

患者さんが増えているんだそうです。

その若年層に多いといわれているのが

トリプルネガティブという乳がんについて

ここでは、詳しくご説明していこうと

思います。

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トリプルネガティブ乳がんとは?

乳がん患者全体の約10~15%の人が

トリプルネガティブ乳がんの患者さん

といわれています。



トリプルネガティブとは、「エストロゲン」

「プロゲステロン」「HER2(ハーツー)」に

対する受容体がない乳がんのことを指します。

「エストロゲン」や「プロゲステロン」は、

乳がんに関係している女性ホルモンですが、

この受容体がないとホルモン療法の効果はなく

また、「HER2」とは細胞の表面にあるたんぱく質で

これは、細胞のがん化に関わっているものです。



トリプルネガティブ乳がんの特徴は、

薬物療法に関して苦戦を強いられていて、

そのため、他のタイプの乳がんより

予後があまりよくないといわれている

傾向があります。

若年層の女性に多いといわれています。

症状は?

乳がんのほとんどは乳管の壁の

細胞が何らかの原因によって

無限に増殖するようになり発生します。

乳がんの代表的な症状は、

しこりがある、血性の分泌物が乳頭から出てくる、

乳腺がひきつれる感じがある

などが特徴的な症状です。



しかし、痛みがないために

自分でチェックをし、異変に早く

気づくことが重要です。



特にトリプルネガティブ乳がんの場合は

細胞分裂が早いため、進行しやすい特徴

があります。

定期的に検査をして早期発見し

早い段階で治療をはじめることが重要です。

通常の乳がんとの違い

乳がんの場合は、ホルモン受容体と

HER2受容体の有無によって治療の

選択をされます。

通常の乳がんの場合は、どちらかの

受容体に反応があるため有効な治療法が確立

されますが、トリプルネガティブ乳がんには

この治療法が使えないという大きな違いが

あります。

原因は?

乳がんのうちの5~10%は、

遺伝要因が影響して発症することが

知られています。

そのうちの70~80%にBRCA1やBRCA2という

遺伝子に変異があるといわれています。



最近では、若年で乳がんになる方や、

トリプルネガティブ乳がんという乳がん

などの発症要因としてBRCA1遺伝子変異との

関連に注目されています。



トリプルネガティブ乳がんは遺伝性乳がんの

可能性が高いようです。

治療法

トリプルネガティブ乳がんの場合は、

乳がんに効果のあるホルモン療法と

分子標的薬である「ハーセプチン」は

使えません。



手術が適応するステージの場合は

手術と化学療法の併用を行います。



腫瘍が大きい場合は「術前化学療法」を

行います。

これは、化学療法で腫瘍を小さくして

切除範囲を狭くできるようにする方法です。

腫瘍が小さくなることで、手術適応患者さんを

増やすことができます。



しかし、トリプルネガティブ乳がんの場合、

すべての患者さんに効果がある方法が

まだ確立されていないのです。

なかには、抗がん剤が効きにくい人もいるなど

医師と相談しながら自分に合った治療法を

見つけていく必要があります。



近年ではトリプルネガティブの研究が進んで

いて、効果が期待される薬剤なども

複数開発されてきています。

日本でも臨床試験が行われている

薬剤もあるので、このさき、

トリプルネガティブ乳がんの患者さん

すべての効果のある方法を確立される

ようになっていく可能性もあるかと

思います。

予後

早期で発見されれば、通常の乳がんと

大きな経過の差はありません。

腫瘍が1cm以下の小さいものなら

完治も期待できます。

しかし、トリプルネガティブ乳がんの

細胞分裂が早く進行しやすいため、

ステージが進んだ状態での発見が多いようです。

進行や転移も早く、予後に関しては

あまりよくないのが現状です。



通常の乳がんの再発率は約15%ですが

トリプルネガティブ乳がんの再発率は

30%以上と通常の乳がんよりも再発率が

高いといわれています。



温熱療法や免疫療法などの

民間療法の紹介を目にすることも

ありますが、科学的効果は残念ですが

わかっていません。



現在、世界規模で研究が行われている

段階で、実際に効果があらわれている

薬剤が開発されているなど

以前は治療ができない病気といわれていた

トリプルネガティブ乳がんの治療手段が

確率されつつあります。

そして、抗がん剤などの開発により

トリプルネガティブ乳がんであっても

余命が長くなることがわかってきています。


まとめ

更年期の年代に多いといわれている

乳がん。

検診は40代からとも言われているので

若い方は乳がんにはならないと

思いがちですが、実は若年の方にも

乳がんを発症する可能性はあります。



とくに若い方がトリプルネガティブ乳がん

を発症するケースもあるのです。

研究段階ではありますが、

すこしずつ治療法や薬剤の開発もされては

いますが、進行がはやく、予後があまりよくない

といわれているトリプルネガティブ乳がんは、

早期発見が重要となりますので

定期的に検診を受けることをおすすめします。

また、セルフチェックなどでいつもとはちがう

異変に気づいたときは、早急に医療機関を

受診しましょう。



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