更年期の時期に、女性ホルモンのひとつである
エストロゲンの減少が原因で起こる
更年期障害。
その症状は、さまざまであり
人によって症状の出方がちがうのも
特徴ですが、なかには手足の痛みや
しびれといった神経痛の症状を
訴える人も多いようです。
ここでは、更年期におこる
神経痛のなかでも坐骨神経痛に
ついてくわしくお伝えしていこうと
思います。
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坐骨神経症とは?
坐骨神経痛とは、腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」が
さまざまな原因により、圧迫・刺激
されることであらわれる痛みや
しびれなどの症状のことを指します。
症状
坐骨神経痛は中高年の方に多く見られる症状で、
お尻や太もも、すね、ふくらはぎ、
足にかけて鋭い痛みやしびれ、
ふくらはぎの張り、冷感や灼熱感、
締めつけ感などの症状があらわれます。
このような症状は足の一部だけに
強く感じることもあれば、
足全体に強く感じる場合もあります。
更年期障害との関係
坐骨神経症の主な原因は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、
ぎっくり腰などです。
骨盤や股関節の周りの筋肉が
緊張したり、固くなることなどで
神経が圧迫されて生じると考えられています。
更年期の時期の年齢で
坐骨神経痛になる人は少なくありません。
更年期には加齢にともないお尻の
筋肉が衰えることにより
坐骨神経が刺激され、痛みやしびれが
おこるといわれています。
更年期の坐骨神経痛の原因として
もっとも多いのは、梨状筋症候群と
呼ばれるもので、
お尻の深層部にある梨状筋(りじょうきん)は
股関節を外側に回転させるときなどに
働いています。
更年期にお尻の筋肉が衰え負担が大きく
なることで坐骨神経を圧迫して、
坐骨神経痛が起こりやすくなると
言われています。
ホルモンバランスの乱れも原因?
更年期の坐骨神経痛は、筋力の衰えが原因でおこるのですが、
更年期の時期に女性ホルモンが減少することで
ホルモンバランスが乱れてしまいます。
このことが原因でしびれなどの神経症状が
あらわれている可能性もあります。
更年期に坐骨神経痛の症状が
あらわれた場合は、婦人科と
整形外科を受診されることを
おすすめします。
治療法
坐骨神経痛にはいくつかの治療法があります。
薬を使い痛みやしびれの緩和する
薬物療法や、注射、理学療法、
歩行障害や麻痺などがある場合は
手術をおこなう場合もあります。
予防や解決法は?
坐骨神経痛は、冷えに敏感で冬だけでなく夏は涼しい室内と
暑い屋外を行き来することで
自律神経が乱れ坐骨神経痛を
引き起こしてしまうことがあります。
冷えは要注意です。
腰を温めるより、お尻を温めたほうが
効果的です。
ただし、温めてはいけない
坐骨神経痛もあるので注意が必要です。
急性坐骨神経痛の場合は、
安静にして温めないで
冷やすようにしましょう。
急性の場合は、慢性の坐骨神経痛より
痛みが強くでるので、
まずは安静にすることが大事です。
このときは温めてしまうと
症状が悪化する場合があるので
注意が必要です。
また、普段から正しい姿勢を維持しましょう。
バランスの崩れた姿勢でいると、筋肉や
関節に負荷がかかり坐骨神経痛の要因になります。
運動不足で筋力が低下していても
坐骨神経痛になりやすくなるので、
適度な運動や軽めのストレッチを行うなど
日頃から筋肉を鍛えることも
予防法のひとつです。
まとめ
更年期におこりやすい坐骨神経痛について
お伝えしました。
坐骨神経痛は痛みやしびれなどが
症状としてあらわれます。
早期に正しい治療を行うことで
症状が緩和されますので、
気になる方は、早目に医療機関を
受診してくださいね。
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