レイノー現象は、気温が低くなってくる
秋から春にかけて体の末端である
手や足の指先が寒さに反応して
白くなってしまいます。
しびれ感を伴うこともありますが、
10～15分くらいで赤色または紫色に
変化して正常にもどることが多いようです。
ここではレイノー現象とはどんな病気なのか
原因や症状、対策方法などを
まとめています。
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Contents
レイノー現象とは？
レイノー現象は冷え症のひどいものと思われがちですが、
レイノー現象にはがんや難病が
潜んでいたり、最悪指先が壊死してしまう
こともあります。
特に女性がなりやすいといわれる
レイノー現象の症状や原因を
理解しておくことが大切です。
症状
寒冷刺激や精神的な緊張によって、手足の末梢の細かい動脈の血管が
強く収縮することで
皮膚色の変化
強い冷感
しびれ感
痛み
などの症状があらわれます。
一見冷え症そのもののようにも
思いますが、皮膚色の変化は
蒼白→暗紫→赤と変色しますが
これが顔に起これば「チアノーゼ」です。
レイノー現象は手足の指先にチアノーゼが
起こっている状態なのです。
とは言っても冷え症とレイノー現象を
見分けるには病院での検査が必須です。
気になる場合は、早めに検査を受けることを
おすすめします。
原因は？更年期や喫煙との関係
レイノー現象には明らかに原因がわからない「レイノー病」と、他の病気の症状の一つと
してあらわれる「レイノー症候群」があります。
レイノー症候群は、さまざまな病気が原因と
なっています。
膠原病や閉塞性血管疾患など、
動脈硬化をはじめ、血流の障害が
起こるような病気が原因となっている
ことがあります。
レイノー現象があらわれることが多い膠原病
膠原病のなかでも強皮症（全身性硬化症）の初期症状として半数以上の患者さんに
レイノー現象が見られるそうです。
レイノー現象の後、手先の皮膚が硬くなり
腕の方まで広がってきたらこの病気が
疑われます。
全身性エリテマトーデスでも
レイノー現象があらわれることがあります。
膠原病を原因とするレイノー現象では、
指が腫れたり、関節に痛みが出たりすることが
多いようです。
動脈のトラブル
動脈硬化や動脈閉塞症は、血流を阻害することでレイノー現象を
引き起こします。
動脈のトラブルであるバージャー病は
難病で男性に多い病気です。
このバージャー病の原因は血管の
炎症によるものといわれていますが、
受動喫煙を含めて喫煙が深い関係と
なっているようです。
普段から動脈硬化の危険性を
指摘されている生活習慣病の
ある人は、早めに治療が必要です。
神経疾患で血流不全が発生
手根菅という手首の神経の通り道が圧迫されることで起こる
手根菅症候群でもレイノー現象が発生
することがあります。
原因ははっきりとわかっていませんが
妊娠や出産期と更年期の女性に多発するようです。
手根菅症候群の主な症状は、
人指し指と中指の痺れですが、
症状が進むと小指と薬指の外側以外全部に
痺れが出てきます。
また血液の病気として、
クリオグロブリン血症や
寒冷擬集素症も原因のひとつです。
その他にも抗がん剤や薬による
副作用としてレイノー現象があらわれる
こともあったり、
職業がら指先に衝撃をうけることの多い人
例えばピアニストやタイピスト、
チェーンソーなどの振動工具を
扱われる人でレイノー現象がみられることも
あります。
このように、レイノー現象の原因は
非常にたくさんあります。
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対策方法
レイノー現象を起こさないためには、まず手先や足先を冷やさないようにしましょう。
冬場の外出時は靴下を2枚重ねてはく。
あたたかいボアブーツをはく。
手袋をする。
冬場の水仕事や手洗いはお湯を使う。
極端な疲労や精神的なストレスをなるべく避ける。
禁煙を心がける。
抗ヒスタミン薬やカフェインは症状を
悪化させるので注意が必要。
原因となる基礎疾患がある
レイノー症候群の場合には、
主治医と相談しながら
経過を追っていくことが必要です。
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まとめ
さまざまな原因があるレイノー現象。原因な不明で発症することも
多いようですが、
一般的には予後は良好であり、
緊急処置を要することはないようです。
しかし、長期にわたって繰り返すと、
皮膚が壊死したり潰瘍が生じたりする
恐れもあるので、
治療が必要です。
更年期に発症しやすい手根菅症候群でも
レイノー現象がおこることがあるので
更年期の女性も注意が必要ですね。
気になる症状があらわれたら
早めに医療機関を受診しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。